サイトウさんです。 本日もお読み頂きありがとうございます。
さっそくですが、本日のもくじです。
※記事の最後に、触診トレーニング法を紹介しておりますので、ぜひご活用ください!!
もくじ ※この記事は約4分23秒で読めます
① 触診に必要な知識
② 局所解剖学の重要性
③ 解剖学書の見方
触診に必要な知識というと一般的には「解剖学」をイメージされると思いますが、実際にはそれ以外に以下の知識も合わせて必要となります。
この中でも今回は「局所解剖学」についてご紹介させて頂きます。
① 触診に必要な知識
いうまでもないですが、以下の3つです。再度確認しておきましょう。重要なことは何度でも繰り返しお伝えしまっす!
①解剖学
②運動学
③生理学
② 局所解剖学の重要性
・触診の際にはその対象となる部分をイメージする必要があります。
・この際のイメージとは、対象の構造や形状のみならず対象とその周囲の関係性である位置関係や奥行きを示す階層をいかに具体的にイメージするかが重要となります。
それでは以下の図はどの部分の断面図かをイメージすることができますか?
また、それぞれの筋の名称も全てイメージすることができるでしょうか?
(図1)
正解は、上腕の断面図です。
ほとんどの場合、こういったイメージではなく下記のように教科書を平面的に見た図を想像するのではないでしょうか?
(図2)
実際の触診の際には上記の(図1)の断面図のような位置関係と階層を意識して触れていく必要があります。
このような3Dのイメージができることでそこから返ってくる情報を手で感じることが可能となります。
・こういったイメージを持たないままの触診からは得られる情報は乏しく、また正確さに欠けたものとなってしまうのはいうまでもありません。
・さらに、深層の筋を触診する際には位置関係や階層のイメージがない場合には、対象を損傷させてしまう可能性すらもあります。
③ 解剖学書の見方
カラーで、絵のキレイ解剖学が悪いといいませんが上記のような断面図を様々なレベル(高位)で描いているものが望ましいです。
また、人体には必ずと言っていいほど個体差が存在します。よって、参考書も一冊ではなく最低2冊は見比べる必要もあります。
※トレーニング方法
①断面図を見ただけでその筋の名称が分かるようになるまで本を読み込む
②そのイメージを持ったまま、そのイメージをスケッチする
③3Dのイメージで触診を行い得られる情報(質感や反力:返ってくる力)に注意し、多くの人と触り比べる(個体差を経験する)
上記に示したトレーニングに関してはすでに自然に行ってる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうでない方はぜひ意識して行ってみてください。
触診は毎日の鍛錬の積み重ねでしか上達しません。その積み重ねの質で鍛錬の時間は同じでも得られる成長の結果は変わってきてしまいます。
同じ時間での鍛錬であれば、質をとことん追求し、濃厚な時間を積み重ねていければと考えております。
本日はここまでです。
次回は、触診に必要な知識、「運動学」についてご紹介させて頂きます。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
ではまた!!