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ひざが痛くなったときにためして欲しい運動療法 ~痛みの原因は〇〇かもしれません~

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ひざが痛くなったときにためして欲しい運動療法 ~痛みの原因は〇〇かもしれません~

こんにちわ、サイトウさんです。

今回のテーマは、「ひざの痛み」について。

それでは、さっそくいってみましょう!

もくじ
①みなさんが勘違いしている、ひざの痛みの主な原因
②ひざの痛みが起こりやすい〇〇
③痛みをチェックする方法
④ひざの痛みによく効く運動療法

それでは順に解説していきます。

①みなさんが勘違いしている、ひざの痛みの主な原因

結論から、いいます。

ひざの痛みの原因は、「軟骨」ではありません!!

びっくりした方も多いのではないでしょうか?

それでは、「ひざの痛み」の原因は何なのか? それについて解説します。

軟骨に神経は存在しない

痛みというのは、簡単に解説しますと、

①ストレスを受けた部分の神経が刺激を受ける

②それが脳に伝わる

③痛みを感じる

という仕組みになっています。

イメージ図

この図をみて、「ピンっ」ときた方がいらっしゃるかもしれませんが、

「軟骨」には神経が存在しない、つまり、痛みを感知することができません。

よって、

「軟骨」自体が痛みを感じているわけではないということです。

どうですか?びっくりしませんか?

では、何がひざの痛みをだしているのか、について解説します。

②ひざの痛みが起こりやすい〇〇

ひざに痛みを抱える人の多くは、「ひざの前(内側)」に痛みを感じる方がほとんど。

その原因として近年注目を浴びているのが、ひざの前にある、「脂肪体」です。

その名を、【膝蓋下脂肪体】といいます。(下の図でいうと、お皿の下にある、黄色い部分)

「脂肪」と聞くと、あまりいいイメージを持たない方もいるかもしれませんが、

私たちのカラダ、特に『関節』にとって、この「脂肪」はかなり重要な役割を持っているのです。

脂肪体の役割

「脂肪体」には関節の動きを滑らかに効率よく動かす機能があります。

通常、脂肪体はゼリー状で柔軟性があるのですが、加齢などにより固くなってしまうと、関節の動きをジャマしてしまうのです。

そして、固くなった脂肪体は、関節を動かすたびに「こすれたり」、「引っかかったり」することで刺激を受けます。

また、「脂肪体」には痛みを感じる神経が豊富に存在しているため、痛みを強く感じてしまうのです。

それでは、「脂肪体」が痛みを引き起こしているかどうかを確認する方法について解説します。

③痛みをチェックする方法

ひざの脂肪体は、前から見たとき、下記のような部分に広く存在します。(※画像の黄色く囲った部分が脂肪体)

チェックする方法はすごく簡単なので、ぜひ一緒にやってみてください。

チェック方法)

①膝を伸ばした状態で、「脂肪体」を押します。(左の写真)この時の痛みを確認します。痛い場合は、②に進みます。

②痛い部分を押したまま、ひざを90°に曲げます。(右の写真)その状態で同じ部分を押して痛みがなければ「脂肪体」が原因である可能性が高いです。

どうですか?すごく簡単じゃなかったですか?

結構多くの方が、この状態に当てはまるのではないでしょうか?

では、なぜ、このようなことがひざで起こるかについてわかりやすく解説します。

まず、下の写真をみてください。

これは、「左側がひざを伸ばした状態」で「右側がひざを90°に曲げた状態」の写真です。

よく観察すると、ひざを伸ばした状態では、お皿の下とその両脇は膨らんでおり、曲げた状態では、しぼんでいるのがわかるかと思います。

そうです。この膨らみこそが「脂肪体」の移動によるものなのです。

つまり、「脂肪体」はひざを伸ばすとお皿の周りにせり出すように移動するため膨らんで見えます。

逆に、ひざを曲げていくとお皿の後ろや関節の中にズルズルと入っていってしまうためしぼんで見えてしまうのです。

『ひざを伸ばした状態で押すと痛いが、曲げた状態で押しても痛くない』のは、屈伸に伴い「脂肪体」が移動しているからです!だから、先ほどのチェック方法が役に立つのですね!

おわかりいただけましたでしょうか?

それでは、いよいよお待ちかねの、ひざの痛みをとる運動療法について解説します!

④ひざの痛みによく効く運動療法

方法は、たったの2つです。しかもすごく簡単です。順番にお伝えしますね。

1.脂肪体マッサージ

下の写真のように、ひざを伸ばした状態で「脂肪体」を軽くマッサージします。

この時に絶対に注意しないといけないのが、以下の3つ。

注意点1:指先でつぶすように強くグリグリと押さない
(※逆に痛みを強くしてしまう可能性があります)

注意点2:押すのではなく、「流すように」指の広いでマッサージする

注意点3:ひざに力をいれず、リラックスして行う(ひざ裏に薄いタオルなどを入れると力が抜けやすいです)

2つの注意点を守った上で、30秒を3セット程度行うと、徐々に「脂肪体」の動きが滑らかになり、ひざを動かしたときの違和感や痛みが軽減してきます。

2.ひざ裏タオルつぶし運動

脂肪体をうまくマッサージしただけでも、かなりひざは軽くなる場合が多いです。

それに加え、【お皿の動きを滑らかにする】【ひざ周りの筋肉を鍛える】のを目的に、運動を行います。

それが、「ひざ裏タオルつぶし運動」です。

やり方はものすごく簡単です。下記の写真のように行います。

やり方1.ひざを軽く曲げた状態から、ひざ裏に敷いたタオルをつぶすように力を入れます

やり方2.太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)を触れ、力が入っているかを確認する(力を入れ時に硬くなっていればOK!)

回数は、10回を3セット程度痛みがつよくならない範囲で行ってください。

行った後に、実際に立って歩いてみると、めっちゃひざが軽くなってしっかり伸びているのが感じられると
思います! 

だまされたと思って、一度やってみてください! 本当に楽になります!!

まとめ

今回は、「ひざの痛み」について、その本当の原因調べ方、そして運動の方法までを一気にお伝えしました。

この記事を読んで、もしかして私のひざの痛みは「脂肪体」が原因かな?

と思われた方は、正しいやり方や注意点を守った上で、この運動をぜひためしてみてください。

本当に楽になりますよ!

さいごに、

今回ご紹介させていただきました方法につきましては、負担の少ない運動療法をご紹介しております。

しかし、痛みがなかなか良くならず、強くなってきているという場合は、医療機関を受診し運動療法を

おこなってもよいかの診察を必ず受けてください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

それでは!!

一般社団法人セラピストフォーライフ
https://therafor.com/
代表 理学療法士 齊藤 洋輔

  • この記事を書いた人

サイトウさん

理学療法士 /(一社)セラピストフォーライフ代表 / アワセラ(Awa Therapist Skill up School)事務局 / 21歳専門学校卒 ⇒ PT5年目でセミナー団体運営 ⇒ 非常勤PT + セラフォー代表 + アワセラ運営+二児のパパ / セラピストの学びやスキルアップ・働き方・団体運営・マインドセット等の情報を毎日発信してます!

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