こんにちわ、サイトウさんです。
このブログでは、運動療法についての有効性や方法をガンガンお伝えしております。
以前、『運動療法は唯一、副作用のないお薬』という記事を紹介させていただきました。
しかーし、それには例外があったんです!
それが、『レッドフラッグス』です。
これを知っていないと、運動療法が逆効果、すなわち毒になってしまう場合があるんです!!
レッドフラッグス、、、直訳すると、『赤い旗』。なにやら危険なにおいがしてきましたね('Д')
それでは、運動療法を行う前に、これだけは必ず覚えておかないといけない、『レッドフラッグス』について解説します。
もくじ
① レッドフラッグスってなに?
② レッドフラッグスにはどのようなものがある?
③ どうやって判断すればいいの?
④ まとめ
それでは、順にみていきましょう。
① レッドフラッグスってなに?
ざっくりお伝えしますと、レッドフラッグスは、『重篤な疾患の可能性を示す兆候』のことです。
じゅうとくなしっかんのかのうせいをしめすちょうこう????
なかなか難解な早口言葉のように感じますが大丈夫です!
要は、『運動療法をしてはいけいない病気かもしれない状態』ということです。
一般に、運動療法を処方される場合は、病院などで医師の診察後にその処方がなされる場合がほとんどです。
この診察時に、医師がレッドフラッグスがないかどうかを判断した後に無事、運動療法が処方されるというながれになっています。

ですので、病院に行った後に運動療法を処方された場合には基本的には大きな心配はありません。
ですが、それ以外の場合、例えばご自身で運動療法を始めたいなという場合に、『レッドフラッグス』は知っておかなければいけません。
それでは、レッドフラッグスの詳細についてみていきましょう。
② レッドフラッグス ~こんなときは、運動療法はやっちゃだめ!~
今回は、『腰痛がある場合に運動療法をしてもいいかどうか』についてのレッドフラッグスについて紹介します。
1.発症年齢が20歳未満、55歳以上の新たに発生した腰痛
・20歳未満の成長期の腰痛の中には早期発見で治療が変わる疾患(分離症など)があり、不適当な運動療法により悪化する可能性があります
・55歳以上の腰痛では悪性腫瘍(がん)・病的骨折など危険な腰痛の割合が増えます。
2.進行性の絶え間ない痛み(夜寝てる時に痛い、楽な姿勢がない、なにをしてても痛い)
安静にしているのに24時間ずっと痛い。こんな場合は、感染症などによる炎症がうたがわれます。
3.胸も痛い
・心筋梗塞は腰痛でも発症します。(心筋梗塞の初期症状として肩こりが起きる場合があります)
・たばこを吸っている方、また、「いつもとなにか感じが違う感じの腰の痛み」などを感じた場合は注意が必要です。
4.過去に悪性腫瘍(がん)と診断されたことがある
がんが背骨に転移している可能性があり注意が必要です。
5.ずっとステロイドをつかっている
長期間ステロイドを服用している方は、骨粗しょう症に注意が必要です。骨粗しょう症の場合、不適当な運動により病的骨折を起こす場合がありキケンです。
6.最近、なぜか体重が減ってきている
悪性腫瘍(がん)など内臓疾患による腰痛と区別が必要になります。がんなどが原因の場合、運動療法には慎重にならないといけません。
7.背ぼねをたたくと痛い
背ぼねを骨折している可能性があります。
8.発熱をともなう腰痛
化膿性椎間板炎などといった、細菌感染症の可能性があります。
⑨体がゆがんだように感じる
・背ぼねの側弯変形があると姿勢がゆがんだように感じます。
学生でも特発性の側弯症が起こることがあり学校健診でも注意が呼びかけられています。
・若い女性で左右の肩の高さが違う場合も注意が必要です。
10.おしっこが出ない、腰の痛みに加えて、お尻、太もも、肛門周りの感覚が鈍くなる
椎間板ヘルニアなど神経根症の重症例で不可逆性の神経障害が起こっている可能性があり緊急手術が必要になることがあります。
これらの項目にあてはまる場合は、まず医療機関での診察を受けてから運動療法を始めるようにしてください。
病院でレントゲンなど、画像をとれば確定できることがほとんどです!!
絶対に約束ですよ!!
④ まとめ
いかがでしたでしょうか?
当ブログは、【ご自身で運動療法を通して健康になっていただきたい】という、でっかい目標をもって運営をさせていただきております。
そのために、安全に効果的な運動療法を行う必要があり、今回は『安全』にフォーカスをした内容をおつたえさせていただきました。
このブログが、皆さんが安全に安心して運動療法に取り組めるのにきっかけに役立てば幸いです。
ではまた!!